2013/4/15-4/20 モンゴル旅行
待ちにまったモンゴル旅行!
今回はエリアトラベルという会社にお世話になりました。
4/15【1日目】日本からウランバートルへ。
14時10分出発だったのが、13時時点で飛行機が吹雪のためモンゴルを発ってないため出発が延期に。
「向こうにつくの何時になるんだろう、ガイドさん待ってるかな…」と心配でしたが、旅行会社さんから連絡頂いたのでちょっと安心。成田空港第1ターミナルから第2ターミナルへ移動して、その後で不二家に入ってパフェ食べたりして時間潰し。結局5時間延長になりました。
5時間後、20時過ぎにやっと乗った飛行機ですが狭い。
国内機のように狭い。
この時期は行き来する人が少なくて、大きい便はモスクワやヨーロッパ行きに使われているそうです。しょぼーん。
小さい機内に苦戦しつつ、ウランバートルのチンギスハン空港へ午前1時半到着。空港も荷物引取りレーンが1箇所しかないほど小さいです。
そこから車でキャンプに移動、3時半到着。ウランバートル市内にはカラオケがありました。あと病院がネオンで彩られてました。その後の道中は雪道なもので、車のシートベルトにぶら下がって寝てました…。
ゲルという移動式テントが集まっているキャンプで、その中のひとつに宿泊します。
「トイレの場所はどこですか?」「今明かりつけますねー」
そして雪の中で遠くの闇に浮かぶ薄明かり。
距離参考※実際は真っ暗だったので明かりしか見えませんでした。
私達「\(^o^)/」
その日は5時半まで色々道具を引っ張り出したりして寝る準備をして寝ました。
もちろんトイレは諦めました。
4/16【2日目】乗馬@エレステキャンプ
ゲルに一応電気はあるのですが、昔ながらの薪ストーブ。ベッドは3つあるので3人まで。
この薪ストーブの暑さときたら。冬だからか、係の人が夜中にきて炭の継ぎ足しをしてくれるのですが、その音で目を覚ましたりして結局ほとんど寝れませんでした。夜明けの雪景色の美しさは格別です(涙目)
料理を食べるゲルは別にあって、ご飯はそっちに移動していただきます。人が増える夏場は立派なレストランが稼動してシャワーや水洗トイレも使えるとか。冬場なので洋式のぼっとんトイレでした。初めて見た。水洗ではないけど、乾燥してるので日本ほど汚い印象はないです。
それからゲル内の水道がタンクに入った貯め水だったので怖くて使えず、毎日大きいポットにお湯を貰ってそれで生活用水を全てまかなっていました。冬期ということでシャワーもなし、身体を拭くだけですが乾燥してるので特に痒くもならず。アウトドアには全く慣れてませんでしたが何とかなるものです。
キャンプで番犬を飼っているんですが宿泊客を見分けるらしく、昼は私たちのゲル入り口に待機していてくれたりも。2ヶ月になる子犬も三匹いてとても可愛い。ビバわんこ充(*´∀`)
左の犬が『ハルトゥク』で子犬のお母さん、右の白い犬は『ホンホンドゥク』という名前でした。ちなみにホンホンのくわえているのは本物の馬の足です。…モンゴルだなぁって…。
朝9時から朝ご飯。パンはバターたっぷりで美味しい。「カシュ」というお米を潰したモンゴルやロシア独特のスープが美味しかったです。甘酒をまろやかにした感じの甘いスープ。あと野菜いりオムレツでした。
この日はモンゴルの初乗馬!
午前中の乗馬は、前日の雪のせいで雪景色の中に。雪深い大草原の中に点々と鉄塔が立ってる様はまさにゲームの世界。
リアルでワンダや風ノ旅ビト気分が体験できます。ただモンゴル馬は仲がいいのか、冬だからか、乗馬中すり寄って歩きたがるのでコントロールが大変でした。
休憩中もすりすりしてます。寒いからかなあ。
モンゴルの馬は身体も小さく細くて沖縄の与那国馬に似た感じでした。あと結構揺れます。夏場はもっと太っているということなので木曽馬くらいになるのかも。
昼に一度キャンプに帰って昼食。
トマトスープ、羊肉+ライス、デザートにバターたっぷりクッキー。料理は塩味メインと聞いていたけど醤油味もあり、味付けは日本人好みだと思います。
その後、午後15時から再び乗馬へ。丘を越えたら町が見えるのかなあなんて思ってたら平原、岡を越えて何があるかと思ったら平原、ずっと平原。走らせるとモンゴル馬は足が速くてびっくりしました。
午後から風が出てきて雪は大分減ったけど極寒。
これだけモコモコしてたのに寒いくらい。風で雪に風紋がついている様がとても綺麗でした。
晩御飯はビーツメインのサラダ、水餃子とジャガイモ、人参、マトンなどのスープ。デザートはパイナップルっぽいゼリー。馬乳酒は馬のお産の時期に合わせて作るそうで、6月から10月までしかないんだとか。飲んでみたかったなぁ…残念。
キャンプで見たモンゴルの夕暮れ。とても綺麗です。
居合わせたチリの人と話をしようとするものの、英会話ができずに友達まかせにしてみたり。モンゴルの伝統衣装を着せてもらって暖かさに感激したり。
部屋に戻ると薪ストーブで蒸し風呂状態再び。
あまりの暑さに「ストーブのファイアは新鮮なエアーで暑くなるから」とかルーごっこ開始。ストーブの通気口を遮断するにもどうにもならず。試行錯誤の末に「水をかけて消火してしまえ」という結論になり、水をかけたら一気に蒸発して炭を爆発させました。大事にならなかったのでよしとします…。
あとハエがゲルにずっといてツラいところ。次にモンゴル来るときは殺虫剤を持参したい…。
4/17【3日目】遊牧民のお宅拝見@エレステキャンプ
夜に水をかけて火をおさめ、快適になったはずのストーブでしたが、夜中に薪ストーブ係の人が舌打ちしながら頑張って火をつけて下さったおかげで室温41度こえ。あえなく目を覚ます。サウナ…。
朝ご飯はパン、ミルク粥、ゆでたまご。
毎朝出る砂糖がかかったあげパンがさくさくでとても美味しくて。カロリーという言葉は忘れることにしました。
余りに寒いので、食事するゲルにあったキツネ皮の帽子を2日間お借りすることに。
午前中は遊牧民のお宅にお邪魔しました。生まれたての子犬や羊がいてとても可愛い。
スコーンみたいなビスケットと固いパン、塩入りミルクティーでおもてなし頂きました。
モンゴル語が分からないのと無口なのかもっぱらガイドさんと話してただけでしたがヽ(^o^)丿
モンゴルにも温泉がある、モンゴルにはNHKが入るのでそれで相撲を見たりする、遊牧民の子供は中学まで学校に行って後は働いていることが多い、ゲルは小さければ一時間くらいで建てられる、など色々なお話を聞けました。
無口な遊牧民のご家族だったけど、お子さんが子羊を抱かせてくれたりと親切でした。
あと道中で駆け足もやらせてくれました。馬の身体の横幅は結構細いので割と揺れる印象。
モンゴルの人は馬を二匹引いて、立ったまま疾走させられるんだからさすがとしか。
戻ってお昼食べて休憩。
昼ご飯はキャベツとリンゴのサラダ、ピロシキみたいなホーショウ、干しぶどうジュース。
午後の乗馬ではキャンプ正面の丘を越えました。何があるんだろうと思ってたらやっぱり平原。岩山が平原の端にずらっと並び、合間に建物やトラックがチラホラと。相変わらず現実感がお留守番。夏は一面緑になるそうで、それも見たかったなあとしみじみ。
一日中風が強いけど、キャンプで借りたキツネの毛皮の帽子の効果は凄まじく前日より大分暖かかったです。ただ居合わせたチリの方が出立してしまい、キャンプに泊まっているのは私達2人だけに。
夜ご飯はトマトとキュウリ、レタス、玉ねぎのサラダ。ジャガイモと挽き肉羊肉のスープ、干しぶどうジュース。
晩ご飯後は羊のくるぶしのおもちゃを使ったゲームを教えて貰いました。
羊のくるぶしを、向きによって4種類のコマに見立てます。
閑散期の旅行は色々自由がきいたり、ガイドさんが専属になってくれるので楽しいですね!色々見逃すけど!!(涙目)
4/18【4日目】乗馬@エレステキャンプ
朝ご飯:パン、カシュ、サジュのホットジュース
岩場の高いところに登ってパノラマ景色を堪能。
↑カメラのパノラマ機能で頑張った証
月曜に積もった雪も大分溶けて黄緑色がうっすらと見えてきています。
昼ご飯:サラダ、ジャガイモスープ、羊肉ご飯、リンゴ果実いりのジュース
午後の乗馬は『百本の木』と呼ばれている同じ木が百本ある場所へ。
小さいまつぼっくりのような花のような謎の木。
この木だけがここに100本固まってるのが珍しいのだとか。
生のシャーマンの儀式跡も見学。
木の真ん中にあるのは太鼓。シャーマンは儀式で祖先の霊を呼ぶのだとか。儀式は1日~2日くらいで、夏の間に儀式を行ってまた場所を転々とするのだそうです。
ちなみに写真真ん中はキャンプで飼ってる犬のハルトゥクです。この日は馬とずっと一緒に走ってきてくれて可愛さ倍増。
儀式跡の近くにはテントもありました。
飛行機でいける場所で、現代でも行われている儀式の跡を見れるとは思いませんでした。ガイドさんが淡々と語ってる辺り特に珍しいことでも無さそうで、モンゴルは面白い場所だなぁと実感。
3日間で雪も大分解けました。
晩御飯:キャベツのサラダ、ジャガイモと羊肉のピリ辛スープ、干しぶどうジュース
夜、遊牧民の馬車に乗って星空を見る予定だったんですが「馬車に慣れてる馬が逃げた」ということで、とりあえず馬に乗って星を見に行くことに。月が明るいので街頭がなくても真っ暗ではないのですが、深夜乗馬はガイドさんに置いていかれそうだし道に迷いそうだし、かなりスリリングでした…。この時もハルトゥクが一緒に来てくれて、もう可愛いとしか。無駄に吼えないし、夜中に目があったら私達のゲルまで案内してくれたりと、とても賢い犬でした。日本に連れて帰りたい。
結局思ったほど駆足はできなかったのですが、モンゴルの馬は冬は痩せてて元気もないので走りづらいんだとか。この日で乗馬体験は終了。ホヅメル(ホヅ=茶色、メル=馬という意味らしい)という馬にずっと乗っていました。
真ん中がモヒカンへアーのホヅメル君。お世話になりました。
4/19【5日目】市内観光@ウランバートル
ウランバートル市内観光。
ワゴン車で草原をがったんがったん揺られながらエレステキャンプを出てウランバートルへ移動。
ある程度行くと道に出られますが、あまり舗装されてないので壊れたところを避けながら走る車は右往左往。車に弱い人は覚悟が必要かもしれません。市内の運転はかなり荒く、割り込みが当たり前。2車線なのに3車線になってる有様。
40メートルのチンギス・ハン像。前日の百本の木の場所からでも見えるサイズでした。
中に入ると『世界一大きいブーツ』か何かでギネスに掲載された靴もありました。
何やってるモンゴル人。
下は博物館になっています。出土品がメインですが、その中にあった角のあるラクダのベルト飾りにちなんだ面白い民話を聞いたのでメモ。
かつてラクダには角がありました。ある時、鹿が「親戚の結婚式にいくから角を貸してくれ」といいました。ラクダは鹿に角をかしましたが鹿は角を返しませんでした。ラクダが今でも朝日を見上げるのは鹿が角を返しに来てくれるのではと期待しているのです。
これ何の神話なんだろう。
ウランバートル市内に入り、市内を見渡せる『ザイサンの丘』へ。
ウランバートル全景。意外とビルも多いのです。
ザイサンの丘の反対側に朝青龍が住んでるという一画も。
マンション型ですがこの辺りの人は1フロア借り切って使っているんだとか。セレブ。
そこから『ボクドハーン宮殿博物館』。百年ほど前に第八代活仏が使っていた宮殿跡で、仏教関係の展示物がたくさんです。冬の間使われていた建物もみましたが、部屋の形をしたベッドとかとても面白かったです。モンゴルって動物園も水族館もないんだそうで、生きてる魚を見たことがない人もいるんじゃないかという話も聞きました。カルチャーショックです。
次に『食品市場ザハ』。地元の人も利用するそうで駐車場が大混雑、クラクションの嵐。
日本のポン酢やこくまろカレー、ゴマだれが日本のパッケージのまま売ってました。モンゴル料理って日本に味付け近いんですよね。肉も生肉の塊や豚の頭まで売ってました。遊牧民の作ったチーズなんかも仕入れて市内で売るそう。
それからお昼。好きな具とソースを持っていくと奥で焼いてくれるというビュッフェ形式のお店でした。24時までやってるそう。海外でも深夜営業のお店ってあるんですね。
そしてマニ車(回る経典)で有名なガンダン寺。入り口に鳩の餌が売られていて入り口はハトだらけ。
これがハトがとびたつ瞬間です。
ちょうど寺の前で市内の大学の卒業式をやっていましたが、卒業生達が伝統衣装をミニスカにしたもの+10cmのヒールという装い。どこも伝統衣装を短く改造したがるのは変わりないのかなーとしみじみ。
ガンダン寺は盲目の王様を治すために建てた寺で目の神様なんだとか。
マニ車もまわしてきました!願いよ叶えー。
そして(中に本尊があるのに)お寺の前にも巨大な足が。
何かと思ったら2~3年後にはこれをベースにした仏像(自由の女神より巨大)を建てて、山奥にそれを中心に一大テーマパーク?を作る予定だそうで。夜、上空からは陰陽マークのライトアップもする計画だそうです。日本の牛久大仏を思い出しました。
ウランバートル中心にある『スフバートル広場』へ。
写真の国会議事堂の正面にあります。国会議事堂にはチンギスハン、フビライハン、とあと1人の巨大な像が経っていました。
そこから『フラワーホテル』というカウンターで日本語が使える日系ホテルでお泊り。
浴場つきといううたい文句でしたが、閑散期のため工事中でした。
長らく文明から離れキャンプ生活にすっかり慣れた私達はいちいち感動。
「人間が動く箱(テレビ)があるよ!!」「SUGEEEEEEEEE!( ゚Д゚)」
「蛇口から水が出し放題!」「SUGEEEEEEEEE!( ゚Д゚)」
「トイレが流れる!」「SUGEEEEEEEEE!( ゚Д゚)」
「お風呂がある!!」「この感動を言葉に出来ない!!」
よく分からないテンションになったまま就寝。
ぐっすり寝れるかと思ったら起きる時間の1時間半の3時半に目を覚ます始末orz
4日間のキャンプ生活ですっかり文明の利器(エアコン)に不馴れになったようです…。
4/20【6日目】帰国
5時半にホテルを出て空港へ。早朝ということでホテルがお弁当を用意してくれました。
クロワッサン×3、ハム+レタスのサンドイッチ×2、アルミホイルに包んだ林檎まるごと1個、ヨーグルト、水というラインナップ。お弁当を作ってくれるサービスが素敵です。
この日は遅れもなく、予定通り5時間ちょいで無事帰国。長いようで短い1週間でした。
長々としたまとめになってしまいましたが以上です。
今まで見た国よりも異世界でしたが、思ったより日本に近いことも多く(料理とか)とても楽しかったモンゴル。夏場にハエとりテープと殺虫剤と蚊取り線香持参してまた来たいです(*´∀`)ゴビ砂漠もいってみたいなー。