2015/3/27~4/1 イタリア日記
一日目(出発前)
ベネチア直通のアリタリア航空。
機内食はラザニア、おにぎり、ハムとチョコケーキとパン。ドリンクバーはセルフサービス。
ごみを回収してたので手渡そうかなと思ったらゴミ箱を指差され「そっちもセルフだったかー!」とタハーしたくなりました。
CAは男女半々でしたが、男性CAは終始ムスッとしていて陽気なイタリア人かというと…ハテ…?
15時間のフライトの間に『ベイマックス』鑑賞。もちもちしてて可愛い。ベイマックス見終わった直後に、席でなくしたかと思ったシャーペンを見つけました。ケアありがとうベイマックス。あと『ブックオブライフ』も見ました。美術が独特で素敵でした。
飛行機内でものを無くしては見つけ、他にも無くしては見つけてたけど、更に降りる時にカバンのチャックが故障。果ては空港ではスーツケースの目印につけていたベルトがなくなりました…。探してもらうか迷ったけど係員が周りにいなくて諦めました。今思えばハンドルに通しておけばよかった…トホホ。
後日家族に話したら「海外旅行のケースはなくなって当たり前くらいに思えってことかな…」という話も出たので、旅行に行くなら最低限大事なものは手持ちが一番。とはいえ機内に持ち込めるサイズは限度があるし、分かっていても難しいところ。
夜間に到着したので、空港からベネチア直通バスに乗って向かいます。英語のできる友人に切符を買ってもらいましたが、確か終バスギリギリでした。
初日はベネチアの「ホテルプリンシピ」というところに宿泊。
評価は四つ星でしたがアメニティ系はシャンプー&ボディソープ、シャンプーハット、綿棒、裁縫セット、靴磨き用スポンジという「そうじゃない」系品揃え。部屋にはタオル一枚も水もなし。イタリアのセルフサービスぶりに日本慣れした私はビックリでした。
朝ご飯はビュッフェでした。パン・ヨーグルト・フルーツ・おかずはスクランブルエッグとハムのみ。こちらはなかなか美味しかったです。
2日目 ベネチア
とりあえずドゥカーレ宮殿を目的地に、サンマルコ広場まで散策かねて街歩き。
細い路地裏を歩くだけでテンションが上がります。路地裏好きならベネチアは行くべき。
リアルト橋
名所という話から壮大な橋かなって思ってたら両側全て店でした。
観光客と販売の人で人口がものすごい!
ドゥカーレ宮殿
宮殿の裏を見て回れるというシークレットツアーが見たくて。
ネット予約はできなかったけど当日チケット窓口で問い合わせたら参加出来ました。英語できる友達とても心強い。
受付で「スチューデント?」と聞かれました。東洋人が子供に見られるって本当にあるんだなぁ…
シークレットツアーでは宮殿の裏側にある牢屋や秘密文書を取り扱っていた部屋、秘密文書の置かれていた部屋を見学。
カサノヴァという人の話が多かったので、おそらく知っているととても楽しい。
ため息橋を渡った牢屋とは別で、政治犯などを閉じこめた場所らしいです。
(確かこれは牢屋の通路)
拷問部屋も見ました。
拷問部屋の正面にこの机が置いてあります。
縛り上げるのを横で責任者が見ているという仕組み。
窓が小さく、夏は暑く冬は寒い場所だそうな。
他に政治犯を審判する部屋とかありました。
あとは屋根裏側も案内してもらえたりします。屋根裏はたくさんの武器の展示部屋になってました。槍とかあった。
表にある総督府のクローゼットのような場所から、裏の牢屋が直通してるのが面白かったです。出てきた時、ポカーンとしました。
牢からほぼ直通でこういう部屋に出てきます。すごい。
英語ガイドのツアーだったので内容はほぼ理解できず、ニュアンスだけで聞いてたのですが、楽しかったです。
シークレットツアーは時間が決まってるので、前後にドゥカーレ宮殿の表ルートを見学。
シークレットツアー代に表分の料金も含まれてます。
こんなに華やかな壁のすぐ裏に拷問部屋があるのを思うと、リアルに歴史の光と闇を感じるところ。ドゥカーレ宮殿だけでも広いのですごい時間かかります。ティントレットら時代の絵画が好きなら半日かかるかも。
武器の展示部屋が表で行けるところにも屋根裏部屋にもありました。戦争の歴史か。
あとウロウロしてるとこういう中庭に出たり。
観光地なのに、一歩ルートを外れると人がいなくて結構スリリングです。
ドゥカーレ宮殿後はゴンドラツアーに乗るため移動。
道中でイタリアのお菓子カンノーリを食べる。
外側の皮はコーンに似た食感で内側にはチョコがついて、サワークリームがたっぷりでオレンジピール?ぽいものが乗ってるお菓子。美味しいけどとても甘かったです。
ゴンドラツアー
ベネチアといえばゴンドラ!現地で価格交渉を、とあったのですが自信がなかったので国内からオプションツアー申し込んでいきました。
歌う人は船頭じゃないんですね。一緒に演奏する楽器もギターだったりアコーディオンだったりまちまちのようで。
水路に標識があるのも水の都ならでは。
水に浸食された建物っていいですよね…と萌えてました。いや、住む方は大変だと思いますけど。
サンマルコ大聖堂
余り期待してなかったんですが、天井からボスでも降ってきそうな壮大な作りにときめきを隠せませんでした。写真に夢中になってたら友達とはぐれました。
自由行動
友達が歩き疲れたということで、一時間ほど自由行動。海外で一人歩きしたの初めてです。
休憩がてらホットワイン飲んだら予想以上に酔っていたらしく、フラフラしながら近場のサンザッカーリア教会に。
ここのランプもかっこよくで有名絵画そっちのけで夢中になってました。
その後、無事友達と合流。
サンマルコ大聖堂の鐘楼に登ろうと思ってたんですが締まっていたので諦め、リアルト橋のおみやげ屋から晩御飯に。
晩御飯
ガイドブックに載っていた店がいっぱいだったので、リアルト橋ふもとのトラットリアに。
イカスミスパゲティがベネチア名物と聞いていたのでそれを食べられる店に適当に入ったら、日本語表記まである親切なお店でした。
店のオジサンがお茶目で、通りすがりに肩をたたかれたり「なるほどイタリア」って感じでした(偏見)
別のウェイターさんと記念写真を撮ってた友人は流れるように手にキスされててイタリア人男性の真価を見ました。
3日目
ブラーノ島
午後からローマへ移動のためブラーノ島へ。
ベネチアから船で出発。
道中に廃墟の島も散見できてなかなか楽しかったです。
ブラーノ島はベネチアから海を渡って40分ほどの島。カラフルな家が特徴的。
午前10時代に到着したのですが、ツアーが集まる前に着いたので割と堪能出来ました。ここも路地裏好きなら幸せになれる街。
ちなみに売ってるおみやげはベネチアとほぼ一緒。
ホテルダイアナルーフガーデン
ブラーノ島から特急にのってローマへ。
ベネチアよりもビジネスホテルぽくてよかったです。
水とポテチがサービス、ベネチアと違ってタオルもついてました。
アメニティはジャンプー、固形石鹸。イタリアのホテルは歯ブラシってないんだなぁ。
これは窓から見た景色。さすがローマ駅から徒歩10分くらいだけあってホテル街。
カラカラ大浴場
メトロに乗って移動。
出口の改札を飛び越して乗ってる人を見かけ、管理のアバウトさを実感。
そんな私は改札を通る時に切符が手前(入れたところ)に出るのに気付かず、改札がしまってから手前に出て切符が受け取れないことに気付いたりしてました。通りすがりの人に何とか助けを求めて事なきを得たけど、海外の自動改札は難しいですね…。
古代ローマ時代の公務員の浴場の壁と土台の一部が残っている遺跡です。
とにかく広い、高い、そのスケールは圧巻でした。
ワンダと巨像が好きなら行って損はないです。あの景色がリアルで見える。巨像が動き出しそう。
場所が外れているせいか、割と空いてるのもポイント高いです。
フォロ・ロマーノ
友達が入場チケットを落とすという事故が発生。
彼女が入り口まで戻って探す間、またしても別行動していました。
遺跡好きにはどこもかしこも目の保養です。
見渡す限り遺跡!遺跡!遺跡ー!!
貴族の邸宅や、カエサルが演説をした著名な遺跡など盛りだくさんです。
ただ、とにかく暑かった…。
コロッセオ
友人と再合流して移動。
思ってたほど広くはないのですが、階段の段差が高くてビックリ。
ローマ人は健脚だなぁ…。
エレベーターもありました。さすが観光地。
地下には行けないのですが上から見ることが出来ます。ここに動物や剣闘士がいたのか…と思いを馳せる。
崩れた跡がそこかしこに見えて、とにかく楽しかったです。
ここで友達が体力尽きたため、ナヴォーナ広場まで別行動となりました。
フォロ・ロマーナから広場までの道中にあったアレッサンドリアの遺跡?でまたテンション上げました。遺跡!遺跡!!
そんなことしてたら道に迷い、トレヴィの泉に出たりしていました。(別方向)
でも見たかったパンテオンはしっかりチェックできたので良しとします。
古代ローマ人の規模感おかしい…技術ワカラナイ…。
なんですかこの柱の高さ…。
堪能したはいいものの、迷子は迷子。
ほうほうの体でなんとか無事にナヴォーナ広場に到着(連絡がつかない海外で10分程遅刻しました)
ナヴォーナ広場で有名建築を見て、トレヴィの泉へ向かって再びもそもそ移動。
お昼を食べてなかったのでジェラート屋で休憩。
3種類の味が頼めたはずなのに、注文にマゴマゴしてたら2種類で渡されてしまって…
押しの弱さを実感しました。海外では待っててくれると思わず、ちゃんと言わないとダメですね…(反省点)
ナヴォーナ広場からトレヴィの泉へ。
何度見ても切ない工事中…。
工事現場正面に簡易型の泉が残してあったので皆そこにコイン投げ込んでました。
一見銅像があるみたいだろ?これ写真なんだ…。
もう工事は終わってるかもしれない。(写真は2015年)
そしてローマの休日で有名なスペイン坂広場に移動。
ザ・観光地!!って感じ。
さっきジェラート食べたというのに、美味しいと評判らしいジェラート屋さんがあったのでまた入りました。
評判通り美味しかったです、お値段も他の三倍くらいでしたが!
オススメされてたピスタチオのジェラートも豆っぽさとバターぽさがあって美味しかったです。
その後、次の日のオプションツアーの集合場所を確認してスーパーでお買い物。
ガイドブックに美味しいと書かれていたカルボナーラ屋さんが満員だったのでホテル横のトラットリアで食べました。
カルボナーラとラザニア。
4日目 チヴィタ~オルヴィエート
ラピュタのモデルになった都市にもいけるということですごく楽しみにしてたオプションツアー!
怪物公園
朽ちた石像とか苔むした石像というキーワードにビビッと来たらここへ。
一見広々としたただの公園ですが。
中のいたるところにこういう謎の像があります。
一説によると、元の領主が早逝した奥さんを慰めるために作ったとかあるそうですが現在もハッキリした所は不明なのだとか。
一時期放置されていたのを再発見された公園だそうですが、これを発見した人は驚いたろうなと思います…。
怪奇遺産が好きな人は是非来ましょう。
チヴィタ
ラピュタのモデル?と解説されてた天空都市。溶岩岩で作られたレンガの街並みが美しいです。
村自体は一時間もあれば回れるくらい小さいですが、とにかく風景や建物が美しくて!ファンタジー好きならウロウロしてるだけでご飯三杯いけます。
2015年当時、人口4人。他の人は隣村から来てるそうな。レストランとバーが多かったです。
ただ車が入れないため近くの街からかなりの長さの橋と坂を歩いていかないといけないので、足が悪い方とかはツラいかも。
オルヴィエート
チヴィタよりも大きい街。
外から見ると完全に要塞都市なのですが、中にいるとそれほど感じないです。
進撃の巨人で、外に出たがるエレンが異端視されるのも分かるレベル。
外壁の外側に駐車場があります。ここに車を停めて中に入ります。
これは中の公園から外を見た図。一歩先が崖で平地、というのはRPG好きとしては滾るところ。ここでフィールド切り替えだ!
お昼は洞窟を利用して作られたレストラン。
イタリアに来て初めて立派なコース料理を食べました。
ワインがいっぱいありました。
サン・パトリツィオの井戸
かつてロバを連れて水を汲みに降りた井戸。
登り道と下り道が別の道になってます
こちらで入場料を払って降りていきます。入場料5ユーロ。
こういう通路を眺めながらグルグルと水のある地下まで降りる。
下から見た井戸。
通路はずっとこんな感じ。
降りるだけなんですが、もう苔むした建造物の中を歩くだけでテンション上がりっぱなしですよ!息も上がってましたが!(オヤジギャグ)
ドウォモ(ゴシック様式の教会)
そうして井戸を堪能してドウォモを外から見学。
加工抜きでこの青空。観光に来ていた学生集団に紛れて広場で一休み。
そのまま集合場所に戻ろうとしたんですが、ここから完全に迷いまして…
インフォメーションセンターに突撃して、おばあちゃんに片言で道を教えて貰ったけどなかなかたどり着けず、集合時間に五分ほど遅れる羽目になりました…。まさか異国の観光地をダッシュで走り回る日が来るとは思いませんでした。方向感覚のない人は通りの名前と地図の向きをちゃんと合わせないとダメですね!
ローマの通りは似てるうえに行き止まりが多いので、一度方角を見失うと本気で迷います。方向音痴の方は注意しましょう…本当に…。
オプションツアー終了後はローマに戻り。共和国広場近くのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会、サンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂などを見た後で一度ホテルで休憩。
懺悔室も置いてあったので見ることができました。
しばらく休んだ後でコロッセオのライトアップを見るために夜のローマへ。
夜の異国ってことで結構ビクビクしてたんですけど、さすが観光地の大通りってことで人も多く、それほど怖い雰囲気はなかったです。
5日目
10時チェックアウト。
ホテルに帽子を忘れて取りに戻り…中学英語レベルでも通じるものですね。
部屋に置いてきたはずがなくて廊下でアタフタしてたら掃除のおばちゃんが回収してくれていたようで「マドモアゼル!」って声をかけてくれました。せんきゅーめるしー。
なんとか帽子も回収し、11時頃テルミニ駅から空港までのバスに乗って帰路へ。
空港までのバスは競争が激しくてちょいちょい安くなってるそうですよ。私が乗ったのは4ユーロでした。
12時頃空港に到着。さらばローマ…!
イタリア総括
大体セルフサービスの国。日本がおもてなし過剰すぎるといわれるのはよく分かる。
トイレにトイレブラシが置いてある国は初めてでしたよ…。
あと公共トイレの数が少ないです。お土産街にひとつあればいい方。あと基本有料。
トイレトイレすみません。
あと宿泊料金とは別に取られる滞在税が高い。
バカにならない値段なので注意(今回はベネチア2日で9ユーロ、ローマ3日で18ユーロとられました…)