2017/9/24-26 屋久島旅行
0日目 蒲田
1日目の早朝飛行機に間に合わせるため、蒲田に夜だけ宿泊。
懐かしの新宿を思い出しました、蒲田。
1日目 屋久島到着~白谷雲水峡
蒲田~羽田空港までシャトルバスで無事到着。
早朝から蒲田には人がいたのにびっくりです。東京はどこにいっても不夜の街だな…としみじみ。
鹿児島~屋久島へは小さい便に乗り換えて移動します。
プロペラつき飛行機の珍しさにみんな写真を撮っていました。
JALの直通便だったので荷物は羽田からそのまま輸送してもらえて楽でした。
屋久島の空港は小さいので、荷物受け取り場もこんな感じ。手作り感がいい味だしてます。
到着してソワソワしてたらすぐ豪雨に…。
午後のオプションツアーに申し込んでいたものの、ツアーの事務担当とガイドさんの意思疎通が出来てなくて集合場所があやふやだったり、結局ガイドさんから直接連絡が来て集合場所と違う場所で拾ってもらったりと、東京と違ってゆるいなHAHAHAと思いながらも無事ガイドさんと合流。白谷雲水峡へ。
白谷雲水峡
今回は私たち2人+女性2人連れの4人パーティーでした。
もののけ姫の舞台となったらしい「苔むす森」で有名な場所です。往復3時間程度ですが山道のため、装備は準備していきましょう。
屋久島の森は日照時間が短いので雑草が育たないらしく、苔と樹だけの森は圧巻の一言です。この時期になってしまえば森は寒くなって虫もほとんどいなくなるらしく、虫苦手な自分でも大分楽に歩くことが出来ました。
こんな場所も綱とか一切なしで登ります。
「屋久島の石は滑らないので平気」とガイドさんは言ってましたが、帰りに同行者の方がズルっと滑っていたので油断は大敵。
屋久島は雨が多いので、倒木に苔が生え、そこを土台にまた植物が根付いていく姿をよく見ることが出来ます。
基本的に陽がささない環境なので、性能のあまりよくないカメラだとブレブレ。記念撮影重視の方はカメラを吟味して持って行った方がいいです。
宿に戻ったら翌朝の縄文杉登山に備えてお弁当を手配。
今回は2日間とも屋久島山荘さんに宿泊しました。
晩御飯の飛び魚の素揚げ?がインパクト大。羽は尻尾と同じ味がしましたが、頭は食べきれず…残念。
全部食べられるそうですが、チャレンジする勇気はありませんでした。
2日目 縄文杉
朝4時半に宿を出発。
登山道入り口まではシャトルバスしか通ることが出来ないため、シャトルバス発着場でガイドさんと合流、バスが来るまでに朝ごはんを食べます。
入り口から足場の悪いトロッコの線路をトコトコ歩く。
道中には鳥居も存在します。こちらで怪我のないようにお祈りしてまた進軍。
橋が数か所あるのですが手すりがないものが多く、高所恐怖症の方にはなかなかの難所だと思います。
道中8割くらいはこうしたトロッコ道を延々と歩くのですが、これが約8.1km続きます。この後に山道2.5kmが待っている…!ちなみにトロッコ道と山道にかかる時間は大体一緒だそうで、山道の難易度が何となくお分かりいただけるでしょうか。
そりゃ山の精も見えるってもんですよ…。
とはいえ、最初の頃は苔いっぱいすごーい!ってはしゃぐ余裕もあるんです。とにかく森全体がこんな感じ。空気も澄んでいて神秘的です。
屋久島の森では樹齢100年以上のものを古杉、樹齢1000年以上のものを屋久杉と呼ぶそうです。
屋久杉は本州の杉と同じ品種だそう。日照時間が短いために成長が遅く、年輪が1mm単位の密な状態になるため丈夫な木材として重宝されたのだとか。今残っている屋久杉は年輪が歪んでいて売り物にならなかったため、切り倒されずに残されたものなのだそうです。
二代杉は白谷雲水峡にもありましたが、こちらには三代杉も。
初代の根に2代目が根を張り、その2代目が切り倒された跡に3代目が根付きこの姿になったそうです。初代の根もまだ腐敗せずに残っているのが屋久杉のすごいところ。
確か森の中で一番高い杉で、3代目部分の高さだけでも38m程度あるんだとか。(うろ覚え)
ウィルソン株。屋久杉を世界に広めたウィルソン博士の功績をたたえて名付けられたそうです。切株の中から覗くとハート型に見えます。
途中の世界遺産地域に入ってすぐ見られる『夫婦杉』。
古い大きな杉に新しい細い杉が支えられてる姿を夫婦になぞらえたそうです。
道中で唯一触れる屋久杉である『子宝杉』。
昔は屋久杉を切り出す際に穴をあけて年輪を見たそうで、それを木が自分で修復しようとしているためこうしたいびつな瘤が出来ているんだそうな。
そんなこんなで道中にある屋久杉を見ながら登ります。大体2時間半。
険しい山道やのぼり階段の連続など…山登りになれてないとキツイです。
運動不足の自覚がある方は踏み台昇降の練習をしていった方がいいと思います。とにかくへとへとになった頃に現れるノンストップのぼり階段がめちゃくちゃキツかったです。
そしてようやく念願の縄文杉へ!
険しい山道を越えて、開けた縄文杉展望台へ着いた感想は…
SFCを起動させて聖剣2のオープニングを初めて見た
そんな感動でした。
狭い山道からいきなり視界がバッと開かれる…そんな感じ。
森の主と言ってもいいような、堂々たる姿です。
ただ、展望台に上ってようやく正面にたどり着けるんですが、この縄文杉…
結構遠い。
現在は西デッキと北デッキという2か所から見ることが出来ますが、北デッキの方が若干近いです。
大きいのは分かるんですけど、近くに行きたかったなぁ…。
平成7年までは抱き着ける距離まで行けたそうですが、保護のためもう近寄れないのだとか。貴重なものだから仕方ないんですけども。
更に今、縄文杉を昔の状態に復元させるべく以前生えていた植物を根元にたくさん植えているんだそうです。数年後、それらが育つ頃にはもっと根元が埋まって見えづらい状態になりそうな気もします。
ここから同じルートを戻ります。朝6時に入山して、下山したのが17時前だったので休憩含めて往復ほぼ11時間。それでもガイドさんのペースに合わせ、かなり少ない休憩時間で動きました。
とにかく晩御飯を探す気力がないので、ご飯をつけておいて正解でした。
この日のメインは(多分)飛び魚の西京焼き。
3日目 帰路
屋久島山荘さんの流れ舟に申し込んで、山を外から堪能して帰ろうと思っていたのですが船長さんがお休みのため乗れませんでした…。ということで、前日の強行軍で動きがスロウになっていた我々は帰路一択。
朝ごはんまで飛び魚づくし。オレンジの入れ物に昆布が入っているシュールさ!
でもなかなか美味しかったです。
宿から空港へのバス待ちの間にたんかんソフトをモグモグ。
屋久島はたんかんとトビウオ関連のお土産が多かったですね。柑橘好きとしてはたまらないおいしさでした。
最後に鹿児島空港で黒豚かつ丼を食べて東京へ帰還!
とにかく行くなら体力に自信がある時に。
夏真っ盛りはかなり暑いので、9月下旬~冬前が一番歩きやすくおススメだとガイドさんが言っていました。
とはいえ、本州とは違う森の空気はやはり現地で感じてみないと味わえないので、興味のある方はぜひ行ってみてください!